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住職法話 「いかに生き、いかに死ぬか」

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第85回

(平成30年4月1日)
W.日々の生活の質をいかに高めるか

 前回のこの項では、宮沢章二氏と評論家でもある青木匡光氏の生き方について述べましたが、今回は感動した平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックについて触れた後、昨年亡くなられた日野原重明先生の教えについての前半について述べます。

W−91 感動のピョンチャン冬期オリンピック @

カナダの大氷河

 今年2018年2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの感動がさめないうちにチョット触れたいと思います。日本は史上初の13個のメダル(金4、銀5,銅4)に輝きました。その中でも感動第一は、やはりオリンピック史上66年ぶりの二連覇を果たした羽生結弦選手の演技でした。前年11月に右膝を負傷し、出場すら危ぶまれていましたが、見事に演じきりました。そして演技終了後の「右膝に感謝したい!」との言葉!。なんとも胸にジ〜ンと来るものがありました。東日本大震災の逆境から立ち上がった意味も込めて国民栄誉賞が検討されているようですが、当然と言えば当然なのかもしれません。この男子フュギアスケーとでは、宇野昌磨選手の銀、ワンツウそろい踏みが華を添えました。

W−92 感動のピョンチャン冬期オリンピック A

 次はスピードスケート女子500メートルで金を獲得した小平奈緒選手です。W杯500mで15連勝中、金が当たり前という重圧の、しかも平昌五輪で日本選手団のキャプテン(「キャプテンを務めた人は勝てない」というジンクスをも破り)という二重の圧力の中で見事金を獲得しました。それだけでなく、その競技で敗れた地元韓国の銀メダリストに寄り添い、慰め、互いの検討をたたえたあの姿には別の意味で大きな感動を覚えました。

W−93 感動のピョンチャン冬期オリンピック B

 最後に女子カーリングです。初めてのメダル獲得となりましたが、テレビに映る彼女たちのストーンを投げる時の表情、実に美しいものでした。あの姿に多くの人々が引きつけられたのではないでしょうか。ある局のテレビコメンテーターが「カーリングの女子選手はみんな美人!」と言っていましたが、その通りでした。
 そして彼女たちの帰国後には又々感動させられました。市長は涙ぐみ、選手は「小さい頃ここには何もないと思っていましたが、ここに生まれたからこそ…」と。

 歳を重ねるとなかなか感動しなくなるといわれます。これまでの人生で多くのものを見て聞いて経験して来たからでしょうか。思えば子供の頃は見るもの、聞くもの皆新しい経験で感動できたのですが……。そして高齢になると次第に感性が鈍くなるとも言われます。若さと健康を保つ一つの秘訣が「感動すること」とも言われます。皆さんはいかがでしょうか。

W−94 故日野原重明先生 @

山形市で地元の合唱団と

 多くの方がご存知のように、聖路加国際病院名誉院長であった日野原重明先生にが、昨年(2017年)7月105歳でお亡くなりになりました。先生は多くの本を出し、各地で講演を重ねると共に世に多くの教訓を与え遺されました。私自身何度となく直接先生の講演を聴くことが出来ました。ご案内のように先生はクリスチャンですが、住職としての私自身大変多くのことを学ぶことが出来ました。

W−95 故日野原重明先生 A

 先生が世に与えた影響は多大ですが、その一つに中高年になると心配される疾病を昔は「成人病」と言っていましたが、歳を重ねて成人になると罹患する疾病ではなく、一人一人の生活習慣が病因になるという考えから「生活習慣病」との考え方と名称変更を提起 したことです。この提起は当時の厚生行政に多大の影響を与えました。身近なものではかつて私が勤務した山形県立中央病院に併設されていた「成人病センター」が「生活習慣病センター」に名称変更となりました。この様な流れは全国規模で大きな変革となったのでした。

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