住職法話

住職法話 「いかに生き、いかに死ぬか」

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臨時法話
仏教国・ブータン王国
〜 仏教に生きるブータンの人々 〜

(平成24年10月12日)
雷竜
ブータンの象徴「雷龍」

 2011年、5代目国王ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクご夫妻が来日、「国民総幸福量」(GNH)の考え方、そして東日本大震災被災地での祈りのお姿に、日本国民大変な感動を覚え、一躍ブータンという国が、私たち日本人の心に広がりました。
今年12年の8〜9月にかけて、ブータン王国(今回は政治、文化の中心である西部のみ)を訪ねることができました。そこでブータン国紹介の紀行文ではなく、私なりのテーマ「いかに生きいかに死ぬか」にそって、現地日本語ガイド、「ペマ・ワンチュク」(27歳)さんによるブータン事情について述べたいと思います。

【ドゥルックエアーでブータンへ】

ドゥルックエアー
ドゥルックエアー

 日本からの直行便はないため、タイのバンコックに一泊し、ブータンに唯一乗り入れているドゥルックエアー(ブータン航空)でブータンのパロ空港に入りました。別ルートもあるようですが、日本からの場合はこのルートが一般的なようです。  ブータンは人口70万人、北に中国(チベット)、南のインドに挟まれた日本の九州程度の小さな国です。国土は1,000〜4,000メートルに及ぶ険しい山岳地域です。 飛行機が着陸態勢にはいると山と山の間を縫うようにして降下します。今は新空港になりましたが、昔の香港空港を思い浮かべてしまいました。飛行機を降りると直ぐ空気の質の違いに気付きました。涼しいだけでなくカラットしており、実に気持ちの良い第一歩でした。そして写真の背景でも分かるように空港は山々に囲まれたごく狭い場所に位置していることを改めて確認することになりました。

【いつも身近に国王ご夫妻】

空港 大看板
国王ワンチュク夫妻 大看板

 滑走路からターミナルビルまでの途中に、国王ワンチュクご夫妻の大看板が私たちを迎えてくれました。この様な王様ご夫妻や歴代の王様の写真にはブータン国内で何度もお目にかかることになりました。

【道路事情とルンター】

 ブータン国内の移動は、全行程専用のガイド車によります。  パロ空港から首都・テンプーまで約65q。正に幹線道路ですが、路は険しい山肌をクネクネと曲がり登り続けます。しかもその道路は、簡易舗装で対向車とのすれ違い時には、舗装から外れ、地肌を走るか待機となります。私が旅したブータンの西部の道路事情は全て同じような状態でした。
 写真は、テンプーまでの途中、チョットの時間ガイド車を降り、小さな寺院に通じる吊り橋です。水量も多く急流に架かるグラグラの橋、緊張感いっぱいで渡りました。写真にあるように欄干にはところ狭しと布に経文を書いた「ルンター」と呼ばれるものが掛けてありました。自身と衆生の供養を祈念するこの光景は、国内いたるところで目にすることになりました。

ブータンの橋とルンター
ブータンの橋とルンター

【経済状況】

 ガイドさんによると「急勾配を利した水力発電によるインドへの電気売却が最大の収入。次が観光収入で、外国人は滞在期間中一日65ドルの支払いが必要。近年外国からの観光客が伸びているが、特に今年に入ってから日本人が急増し、これまでの米国を抜いて外国人観光客一番になっている。しかし日本語のガイドはカタコトでも話せる人を含めても30人までいない」のが現状と。
 税金は、「事業者には課税があるものの一般労働者には無く、医療と教育費は原則無料」とのこと。又、「労働時間は8時間で、一切残業はありません。『残業』という言葉もないほどです。農家は、大まかに言って年間4〜6ヶ月の労働です」と。


時計塔広場
首都テンプー中心街 時計塔広場

 写真は首都・テンプーの中心街にある時計塔広場です。ここで様々な催し物が行われるとのことで、翌日は音楽祭が行われていました。

【車事情と犬】

ブータンの交差点
ブータンの交差点

 自動車の多さには少々驚きました。その多くが日本車だったのにも驚きました。ガイドさんは「ブータンは山路ばかりで車の負担が大きく、日本車が一番喜ばれる」とのことでした。滞在中のガイド車も日本車でした。  その自動車ですが、大渋滞とまでは行きませんが、首都では駐車場所に困るほどの台数です。しかし国内には、信号は一切ありません。それに代わってたった一ヶ所あるのが、警察官による交差点の交通整理です。写真のように交差点の真ん中で指示していますが、車がドンドン通るその道路の中に犬がのんびりしています。警察官が犬の整理をして道路端に移動させるようなことは一切ありません。車の方は、クラクション一つなく、犬を避けて通行しています。たまたまこの写真には一匹しかいませんが、道路を日中の生活の場としている犬が何処に行っても見ることが出来ます。又、犬よりは少ないですが、牛も道路上で良く見受けました。インドでは牛が神の化身と言われ大切にされていますが、ブータンではそのような意味合いはないということで、チョット驚きです。犬については後にもう少し述べます。

【仕事に就く前に】

メモリアル・チョルテンメモリアル・チョルテン

 ブータン人の一日の始まりをテンプーに例をとります。中心部にメモリアル・チョルテンと呼ばれる第三代国王記念塔があります。国王の墓ではないのですが、仕事を持つ人々は、出勤前にここにお参りして左回りに塔を三周以上してから職場へと急ぎます。退職した人々は、日中何回も何回も回り、祈りを捧げます。「退職した人にとってこれが仕事のようなもの」(ガイドさん)ということです。老若男女、念珠(数珠)を持って祈り、周回数を数えながらぞろぞろと廻るのです。私も三回だけ廻って来ました。

【行政と僧侶養成のゾン】

タンチョ・ゾン
首都テンプー タンチョ・ゾン

 国内には「ゾン」と呼ばれる建物が、全国各地にあります。このゾンは、100年ほど前まで混乱の時期にあった時代に、国内の要所に砦風の「要塞」が建てられ、現在に引き継がれているとのことです。ゾンはその建物の半分がその地方の行政機関、もう半分が僧侶の養成・修行道場と生活の場になっています。 写真は「ゾン」の代表格である首都・テンプーの「タンチョ・ゾン」です。このゾンは国王の執務となっており、残り半分がブータン仏教界の総本山としての僧侶関係道場です。

【政治と宗教の関係】

 日本をはじめ多くの先進国は政治と宗教を分離、いわゆる「政教分離」を原則としています。当たり前のこの原則はブータンの人々には通用しません。ガイドの「ペマ・ワンチュク」さんによると、「憲法には『国の宗教は仏教』と明記されており、政治と宗教が一体となって国づくりをしている」とのことです。 具体例を次に上げてみることにします。

  •  @ ゾンに見る行政機関と僧侶の道場が一体化している。日本では何処
  •    を探してもこのような建物を見ることが出来ません。
  •  A このゾンの向かいには国会議事堂がありますが、国会の開会と閉会
  •    時には必ず国内仏教界の最高指導者・大僧正さまが出席される。
  •  B 国王様と大僧正様は最高位で二人同格の地位。
  •  C 政治執行の場合も、仏教界特に大僧正様とよく相談している。
  •  D 僧侶の生活費は国費が当てられていること。
国会議事堂
ブータンの国会議事堂

【仕事には正装の「ゴ」】

ゴ
圓應寺住職と「ゴ」を着る警察官の男性

 国王は、午後五時まで執務している関係から、その時間まではゾンに入ることが出来ません。その警備に当たっていた警察官と私です。なかなかのいい男でした。この警察官のように公式の仕事に就くときには必ず民族衣装(男性「ゴ」 女性「キラ」)を着用することが原則となっています。

【ゾン内部の僧侶道場】

ゾン内部
僧侶道場

 見学に行ったときは、多くの青年修行僧が、近く開催の祭りの準備として、踊りの練習中でした。ゾンの内部では、僧侶としての修行の他に一般の教育も行われているとのことです。ブータンの僧侶は妻帯禁止で、人口70万人中、僧侶は約1万人とのことです。
 尚、政教一致のブータンですが、僧侶には選挙権も被選挙権も無く、この点では政教分離と言えます。

【険しい山岳道路を走って‥仏教国も宗教は自由】

首都・テンプーからヒマラヤ山系の絶景を望むド・チュラ峠(海抜3150メートル)を経由、77q3時間かかってプナカに。路は細く千メートル上っていきなりの下降を繰り返す、正に悪路でした。峠では曇天のため残念ながらヒマラヤ山系に出会うことは出来ませんでした。  到着したのはブータン最古のゾンと呼ばれる写真の「プナカ・ゾン」。このゾンは両側を「母川」「父川」に挟まれた中州に建っており、過去何回か大雨によって破壊され、その都度修復された歴史あるゾンということでした。  ところで、ブータンの仏教はインド後期密教の影響を強く受けたチベット仏教が伝わった大乗仏教の流れの中にありますが、日本の仏教界には各宗派に大僧正が複数おられるのに対して、ブータンには大僧正の地位にある僧侶は国内で一人のみです。又、憲法に国の宗教は仏教と明記しているものの、宗教(信仰)の自由は認められており、国民の5%以上がヒンズー教徒とのことでした。

プナカ・ゾン
ブータン最古のゾンと呼ばれる「プナカ・ゾン」

【ブータンの家屋事情】             【豪華な仏間】

家屋事情
ブータンの農家の家屋

この写真は、ある農家に入れていただいた時のものです。一般的に2〜3階建ての家が多いようです。この農家の一階は、農機具や作業場として、2階は生活の場で、王様ご夫妻の写真が飾られていました(昔の日本では、天皇皇后陛下の写真がごく普通に飾られていたことを思い出しました)。そして外気吹き抜けの屋根裏があり、そこにはびっしりと土がしかれていました。夏涼しく冬暖かくの生活の知恵のようです。全体として結構広く、頑丈な造りという印象でした。  但し、首都・テンプーでは、建設ラッシュの様相で、そのほとんどがアパート式の住宅とのことでした。

仏間
ブータンの一般宅の仏間

一般の住宅には必ず仏間があります。訪れた民家の仏間は大変広く、8畳間二部屋でした。その一つの部屋は飾り付けが豪華な仏壇間であり、もう一つの部屋は仏壇に向かって五体投地や読経の部屋として使われるとのことです。昔、日本社会にあっても(特に山形にあっては)大きな仏間が普通でしたが、二部屋続きというのはあまりなかったように思います。

【タクツアン僧院】

タクツアン僧院
聖地 タクツアン僧院

 空港のあるパロ市街地から車で約30分。山の麓からタクツアン僧院を目指して登り始めるのですが、チラチラ見える僧院への道は全く見えず、その道程のきつさは並大抵のものではありません。「登山」と言っても過言ではない急な坂を2時間! そこからはV字形の登山道。最初は急な下り坂、下に降りると滝水が落ち、その沢を渡ると逆に急な登りとなって1時間。やっとの思いでたどり着く僧院です。ほぼ垂直の500メートルに及ぶ岩壁にへばりつくように建つタクツアン僧院は、チベット仏教圏の中でも屈指の聖地と言われおり、ブータン旅行のハイライトです。  この聖地は、ブータンに仏教を広めたパドマサンパパという高僧が8世紀にブータンを訪れたとき、トラに乗って来たと伝えられ、「トラのぬいぐるみ」という意味のタクツアンという聖地の名前が付いたそうです。高僧がチベットに帰った後も巡礼が後を絶たない状態になったとのことです。タクツアンには全部で13の聖地があるといわれていますが、一般的に代表格としてタクツアンと呼ばれているこの寺院は、17世紀に建立された僧院です。  この僧院は1998年に不審火で全焼してしまいましたが、多くの信者により2004年に再建されました。ガイドのワンチュクさんも3ヶ月間再建に参加し、ボランティアとして建材を運び上げたそうです。尚、フータンではタバコの販売と喫煙は全面的に禁止されています。  カメラ、携帯電話を入り口で預け、いよいよ僧院内部に。三ヶ所に分かれた仏像の側で僧侶が読経と作法の最中でした。お賽銭を盆に載せ、許しを得て「般若心経」を一巻お唱えしてきました。僧侶からは掌に聖水を注いでいただき、軽く口に含んだ後、頭に塗って合掌。これが一連の作法と言うことでした。異国の地ではありますが、密教の地での読経は、歴史を遡って真言密教とチベット(ブータン)密教の原点に戻ったかのような不思議な感覚を覚えました。

【ブータンの国づくり】

ガイドさん
現地日本語ガイドのペマ・ワンチェク氏

現地日本語ガイドの「ペマ・ワンチュク」さん(写真)は、27歳の若さですが多くのことを教えて頂きました。私の感想を入れながら紹介いたします。「ブータンは97パーセントの国民が『幸せ』という情報が一人歩きしています。ブータン国民70万人の90%の方は外国事情を知らない国民です。この97%調査結果は、政府系の調査機関が、『とても幸せ』『幸せ』『幸せではない』との三つの質問項目に答えたデーターで、必ずしも実態を反映したものではありません。現在のブータンは『幸せになるため頑張っている』のが現状です。そのため超多忙の王様が先頭で頑張っています。


前四代国王さまが16歳にして国王に就任し、『幸せ』を@自分の中の幸せ、A自分の外の幸せ の二つに分け、そのバランスを『幸せ』として考えました。そして@は、仏教国に生まれた『足を知る』幸せ、Aは物の幸せを意味します。
 その具体化として

@ 伝統文化の維持

寺院などの維持・修復。仕事中は民族衣装の男子『ゴ』を着用して、正装時には『カムラニ』を肩掛け、女子は『キラ』を着用して正装時には『ラチュ』を肩掛けします。祭りや民謡の維持・保存なども大切にしています。

A 環境保護

全国民が年一回必ず植樹をすることになっています。毎週火曜日は、バスとタクシーの一部を除き街中は、日中自動車禁止(国王もこの規則に、観光客用は例外)です。輸入車は大気汚染対策から全て新車のみで中古車は禁止されています。

B 良い統治

大臣、国会議員等ポストに就いた人には、王さまが『権力ではなく責任を持って国民のために尽くして下さい』と、一人一人に直接求めています。政治家はこの言葉を胸に頑張ります。王様ご自身は、国内で何か問題が起きた場合は、人を介することなく、どんな所にも直接ご自身で出かけ事態を把握しています。又、多くの国民に直接会っていただけます。私自身もガイドの一員として呼ばれたことがあるほどです。王様は、雲の上の人ではなく、国民の直ぐ近くにいらっしゃる存在です。昨年美しい王妃を迎えられ、ますます国民の信頼と人気が高くなっています。

C 持続可能な経済発展

以前は、市場への農産物出荷に3日以上必要でしたが、道路づくりで何処からも3時間以内になりました。携帯電話はどんな山奥でも通信OKです。昨年からの経済成長率は年率13パーセントでした。

 以上の四本柱が今日までバランス良く発展しているのは、仏教が国民の心の基本になっているからとだと言えます。『世界一幸せ』であるかどうかは分かりませんが、幸せなブータンです」と。

【宗教と文化】

キチュ・ラカン
最古の寺院 キチュ・ラカン

ガイドさんは「ブータンの伝統文化は全て仏教から来ている。宗教があるから文化がある。仏教がなかったら別の国になっている。環境保護にしても動物保護、樹木保護にも仏教精神が生きている。樹木の伐採は自然破壊につながり、枯れた木材の利用に心がけている。水力発電もダムは造らず、自然の急勾配を利して発電している」と。

【ブータンの祈り トラックも仏教仕立て】

トラック
仏教仕立てのトラック

 ガイドさんは「日本人観光客の寺院でのお参りを見ていると不思議な想いがある。『仏さまに何をお参りしたのですが?』と聴くと、『又旅行に来られますように!』等との内容が多く、『大震災被災者の復興』『福島の復興』を願う人はほとんど見られない。私たちブータン人は祈っているのですが‥‥。私は、困ったときよりも楽しい時、平時にお参りすることが必要に思う‥‥と。」
  僧侶の私自身にもグサッと来る言葉でした。

【風習・生活】

ブータンの道路
ブータンの道路の様子

 道路、ゾン、僧院などいたる所に犬の姿が多数見られる。道路に寝ている犬、中には道のど真ん中に寝ている犬も。車はクラクションを鳴らすことなく、その犬を避けながら進んでいます。その犬たちは、実にノンビリでで、「ワン」と吠える姿を一匹も見たことがありませんでした。その一方で犬の頭をナデナデする住民も一人もいませんでした。ガイドさんによると「ほとんどの犬が野良犬だが、住民や食堂の人達が食事を与えている」という。ガイドさん曰く「他の動物、牛や猫は草やネズミをとって生きることが出来るが、犬は人間が食べ物を与えないと生きていくことが出来ません。休暇で実家に帰ると30数匹の犬が待っています」と。仏教の精神がここにも生きていると感じます。一方で猫はあまりいないようでしたが、牛はインド同様沢山おり、道路では犬同様、車は避けて通っていました。

【ブータンに旅して】

空港ターミナル
空港ターミナルにも歴代の王様の写真

 ガイドのワンチュクさんの「ブータンの伝統文化は全て仏教から来ている。宗教があるから文化がある。仏教がなかったら別の国になっている」との言葉が、強く印象に残っています。政治と仏教ががっちり手を組み、国王と大僧正が同格の地位にあって、国民は両者を心から信頼し、両者も国民の期待に応えているあり方は、日本とブータンの事情を単純に比較することは出来ないものの、ある種の感銘を受けるものでした。  仏教は、政治家の倫理はもとより、政治の中身、国民一人一人の暮らし方に決定的な影響を持ち続けている現実。その根底にあるのは「足を知る」という仏教思想でした。日本社会にあっても指摘されるようになった「足を知る」。特に東日本大震災・原発事故による、原発稼働ストップそして再稼働論議の中、昨年以上の節電が要請されました。その結果、特に要請の強かった関西電力管内では、2010年夏に比較して、昨年は5%、今夏は実に11パーセントの節電になりました。この節電努力の中で、今までは電気を湯水の如く使っていたことに気付かされ、「もっと便利にもっと明るく」と絶えざる欲求を重ねてきたことに気付くことが出来ました。「出来るだけエアコンを避け、扇風機に」ということで、扇風機売り切れ等という事態にもなりました。私自身、エアコンをほとんど使わず扇風機に切り替えた一人ですが、扇風機で十分な涼をとることが出来ることに気付きました。欲望を手にすることによって知らず知らずのうちにより高い次の欲望に。このようにして尽きることない貪欲の世界に陥ってしまう危険性を私たちは持っています。「足を知る」の教えが政治と生活の根底にあるブータン王国、私たち日本も多くのものを学ぶ必要があるのではないでしょうか。  日本社会は今、横ばいの経済成長率、所得水準はむしろ下降気味、大震災による多くの犠牲者が出る中で、物質による幸せではなく心の豊かさが求められ、日々を「いかに生きるか」そして「いかに死ぬか」が問われる時代になりました。ガイドさんの「『世界一幸せ』であるかどうかは分かりませんが、幸せなブータンです」との言葉も強く印象に残りました。自分の中の幸せ(心)と自分の外の幸せ(物質)のバランスを大切する国づくりと生き方、「国民総幸福量」(GNH)の考え方にも学ぶことが多々あるのではないでしょうか。

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