住職法話

住職法話 「いかに生き、いかに死ぬか」

トップページ > 住職法話 > 第10回(W.日々の生活の質をいかに高めるか-生活の質の考察- 5〜9)

第10回

(平成24年1月1日)

W−5.日々の生活の質をいかに高めるか

 皆様「新年おめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。」と申し上げたいところですが、私が出した今年の年賀状のご挨拶は「新年を皆様と共に迎えることが出来ました。昨年の大震災を踏まえ、『限られた人生』を改めて意識し、今日いう一日をいかに生きるかが問われています」という文章にしました。
 大震災と大災害の年から新しい年を迎えたのですから、気を改め元気よく「新年おめでとう」「明けましておめでとう」と申し上げるのも良いのかもしれませんが、このホームページを見ていただく皆様にも、私の年賀状のご挨拶で新年のご挨拶とさせていただきます。
 さて、第5回(8月1日付)の「日々の生活の質をいかに高めるか」の項では、「人間らしい特徴である感謝、感激、感動」にスポットを当てましたが、今回もこの内容に「ユーモア」をプラスして続けたいと思います。

W−6.なでしこジャパンの快挙

 昨年は、東日本大震災と原発事故をはじめ、多くの自然災害に遭った一年でしたが、その中にあって日本中が沸き返った「なでしこジャパン」の快挙がありました。
 私はサッカーファンに怒られるかもしれませんが、サッカーの試合をテレビ観戦することはほとんどありません。しかしこの決勝戦だけは、早朝から最後までしっかり観戦しました。女子サッカー最強のチームと言われたアメリカの二度の先制に追いつき、最後はPK戦での勝利でした。正に感動・感動!でした。この感動はその後も長く日本の明るいニュースとして沸き続きました。
 何がこんなに人々を感動させるのでしょうか? 当然「勝った!優勝だ!世界一だ!」がその第1と思うのですが、それと共に「体力差」に負けず、綺麗なプレーで 長い下積みと苦労を経て、プロとはいえ別の仕事(人によってはアルバイト)を持って、控えの選手も一丸となったチームワークの良さそして選手と一体となった佐々木監督(ちなみに監督は少年時代、当山形県尾花沢市在住。県内も大いに沸きました)の好采配等々が勝利と一体になった事が、より感動を大きくしたのではないでしょうか。
 有り難う!「なでしこジャパン!」です。

7月17日:ドイツ・フランクフルト/朝日新聞社

W−7.ボランティアの感動と生き甲斐

 ホームページ冒頭の自己紹介で述べたことですが、定年退職するまで長い間「山形県立中央病院の医療福祉相談員」として勤務させていただきました。
 その間、病院の新築移転という一大事業がありました。この移転に合わせて「病院ボランティア」を募ることになり、私がその責任とコーディネーター役を担いました。ボランティアの方々に支給されるのはエプロンと名札のみで交通費は勿論、報酬は全くありません。その条件の中、採用予定の3倍を超える60数名の方々(その大部分は女性、職業を持っていない奥様、パートなどで働いている方、退職した方等々)に応募していただきました。
 ボランティア活動もほぼ軌道に乗った頃、ボランティアとしての胸の内を改めて伺う機会を設けました。

  • 「何故ボランティアに?」の問いに
    「ただ家庭にいるだけでは‥‥。社会と何らかの繋がりを持ちたいと思っていた時に募集を目にした。」
  • 「実際、活動に入ってみて?」
    「大変良かったと思っている。例えば車いすを押してあげると患者さんや家族の方から『有り難う!』の声。この一声に感動して喜び、やり甲斐を持てる。そして『自分も人の役に立ってる 』という生き甲斐にまでなる 」というのが代表的なものでした。

この事例からも「感動」は実に人を元気づけ人間らしさを醸し出すものなのではないでしょうか。

朝焼けのマッターホルン

W−8.小さな事にも感動

 ドでかい事、大きな努力にだけ感動があるのではありません。スマップの木村拓哉がNHKの村上信夫アナウンサーのインタビューに答えた内容です。村上アナ「忙しすぎてエネルギーを消耗しませんか?」の問いに「そんなことはないですヨ、小さな感動をエネルギーにしていますから。何でもいいです、道端の小さな花が昨日より花びらが開いたとか、何気ない小さなことで感動できる自分でいたいんですヨ」と。実に素晴らしいですネ。「W−4」で述べましたが、感性を大切に持ち続け、感動できる自分を大事にしたいものです。

オーストラリア・パーツにてオーストラリア・パーツにて

W−9.ユーモア人生

  • かつて100歳の双子姉妹として人気をはくした「金さん」と「銀さん」。
    数多くのマスコミに何回も登場しましたが、あるテレビのインタビューで「出演料をどう使うんですか?」と聴かれ「老後のために貯金します」
  • 当時の日本最高齢者・泉重千代さん。「女性の好みは?」と聴かれて「年上の女がいい!」

 実に愉快でユーモア溢れる答えです。年齢を重ね100歳を越えてもこんなにユーモアを発揮できるんですネ。ヒョットするとユーモアが長寿の秘訣なのかもしれません?

 次回の 『W 日々の生活の質をいかに高めるか』(6月頃の予定)の項では、名のある方々の発言を紹介したいと思っております。

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